企業と従業員の間で起きてしまうトラブルを労働問題と言います。様々な種類の労働問題がありますが、対処方法を間違えてしまうと問題が深刻化し、思ってもみなかった損害を被るケースがあります。
従業員とのトラブルでは迅速な問題解決が欠かせません。その際には弁護士へ相談すると的確な対処方法を教えてもらえ、スピーディーな対応ができます。そこで、本記事では急な労働問題にも対処可能な弁護士保険について解説していきます。
企業でありがちな労働問題とは
労働問題といっても、その原因は一つではありません。まずはどのようなトラブルがあるのか解説していきます。
残業代問題
残業代に関する問題でトラブルを抱えてしまう企業もあります。例えば、残業代が未払いになっていることで従業員から残業代を請求されるケースです。従業員に対してサービス残業を無理強いするブラック企業も存在しますが、企業側でも気が付かないうちに労働基準法を誤って適用している可能性もあります。
固定残業代や管理監督者、裁量労働制などでは誤解が生まれやすいので注意してください。こうした金銭に関わるトラブルを放置してしまうと、労働基準監督署へ申告される可能性もあります。
残業代問題が発生した際に弁護士に相談をすれば、弁護士は従業員が主張する残業代について、的確であるか・時効が成立していないかなどを調査してくれます。紛争になった際でも適切な解決を目指してくれるので心強い味方となるはずです。
不当解雇
事業主の都合で一方的に解雇することを不当解雇と言います。例えば、会社の経営不振が理由の整理解雇は要件を満たしていれば可能です。しかし、解雇された後も求人募集をしている、実際には経営危機には陥っていないといった場合は不当解雇と判断されます。
能力不足や業務態度など、あらゆる理由で企業側は従業員を解雇できますが、労働法の規定を踏まえた慎重な判断をしなければトラブルを生む危険性があります。従業員の処分方法についても弁護士に相談すれば適切な方法を導き出せるはずです。
ハラスメント問題
職場におけるハラスメント行為によって労働問題が起きるケースも多いです。上司や同僚からのセクハラやパワハラなどがありますが、ハラスメント行為によって従業員が体や心に傷を負った際には会社側が責任を負う可能性があります。
従業員が離職し、経営に影響する場合もあるので早急な問題解決が見込まれます。弁護士に相談ができれば、それぞれの行為に合わせて適切な対処も可能です。
労災問題
仕事をしている際に発生した傷病の補償を労働災害保険と言い、従業員がケガや病気といった被災を受けた時に補償金が支払われる仕組みです。激務による過労死や過労による精神疾患の発症などは労務トラブルに発展しやすく、早い段階での対応が不可欠となります。
労災認定をされてしまうと従業員から損害賠償請求を受ける可能性があるほか、業種によっては行政処分を受ける可能性もあります。問題が大きければ報道によって批判を受けるケースもあり、会社の信用にも影響を与えてしまいます。
弁護士に早い段階で相談できれば、従業員による主張の対応相談や労働基準監督署からの聴取に関する相談など、あらゆる相談ができてすぐに対処が行えます。
弁護士に相談した場合の費用は?
弁護士に相談できれば労務問題の解決のための対処がすぐに実行できます。しかし、費用が発生するのでどの程度必要になるのか、あらかじめ把握しておきましょう。
着手金・成功報酬型の費用
従業員側の請求金額に応じて金額が決定されます。着手金に関しては、請求された額の4~8%程、成功報酬は会社が免れた経済的損失の8~16%程を請求されるのが一般的です。
タイムチャージ型の費用
「時間単価×弁護士の稼働時間数」によって費用が決まる仕組みです。時間単価は弁護士の経験によって違いがあり、2万円~10万円程となります。
労働審判や訴訟の場合は費用も高額に
交渉のみで終われば数十万~100万円程の費用で収まることが一般的ですが、労働審判や訴訟にまで発展すると費用は高額になってしまいます。場合によっては300万円程度必要となるケースもあるので注意してください。
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弁護士保険に加入すべき3つの理由
「絶対に労働問題は起こらない」と自信を持っていても、何らかの理由によって労働問題が発生する可能性はあります。顧問弁護士がいる企業であればすぐに相談できますが、いない場合には弁護士を見つけて相談する必要があります。
しかし、「どの弁護士に相談すればいいのか」、「費用面も心配」などと考えていると、トラブルが大きくなる危険性もあります。労働トラブルは迅速な対処が肝心なので、すぐに対処できるよう弁護士保険に加入していると安心です。なぜ、弁護士保険に加入するべきなのか、その理由を解説していきます。
慎重に対応できる
労働法は労働者を保護する内容です。そのため、どうしても会社側が不利になりがちです。現従業員や元従業員による主張があった際、労働法を詳しく理解していない会社側だけで対応してしまえば、トラブルは大きくなってしまいます。
問題が長引けば、その分経営にも影響を与えてしまいます。巨額の損害賠償を命じられてしまえば大きな損失になり兼ねません。そのため、慎重な対応が求められます。弁護士によるサポートがあれば労働法を理解した的確な対応がスピーディーに行えるので、問題を長引かせずに対処も可能です。
弁護士費用を軽減できる
弁護士に相談する際、心配の種となるのが「費用」です。しかし、弁護士保険に加入をしていれば費用は保険で軽減されるので安心です。例えば、「事業者のミカタ」であれば着手金や相談料といった初期費用を約70%削減できるため、経済的な負担を大幅にカットできます。
月々の保険料を支払う必要がありますが、トラブルによる突発的な多額の費用を抑えられるので安心度も高いです。
法的トラブルの予防策になる
弁護士保険に加入をしていると、弁護士保険被保険者証や弁護士保険のステッカーを受け取れます。事務所やお店の目立つ場所にステッカーを貼れば、従業員からの悪質かつ理不尽な要求を防ぐことに役立ちます。
弁護士直通ダイヤルのある保険会社であれば、弁護士によるアドバイスを受けられるので労働法に関する疑問点や労働問題に関る不明点などもすぐに相談できます。パワハラやセクハラといったハラスメント行為では、「どういった行為が当てはまるのか」なども相談できるので、従業員に周知させることでトラブルの回避にもつなげられるはずです。
その他の法的トラブルの回避にも役立つでしょう。
労働問題以外にも!弁護士保険の補償範囲は広い
労働問題の対応を間違えてしまうとトラブルがより大きくなる危険性があります。迅速な解決には弁護士への相談が不可欠です。「誰に相談すれば良いのか」、「費用面が心配」と悩むケースも多いですが、弁護士保険に加入していれば心配することなく弁護士に相談できます。
労働問題以外にも、ネット被害や情報漏洩、取引先とのトラブルなど、あらゆる問題に対応しているので、法的トラブルが起きてもすぐに対処可能です。弁護士保険会社で唯一、日本弁護士連合会と提携している「事業者のミカタ」であれば、手頃な保険料で法的トラブルにも立ち向かえます。
万が一労働問題が発生しても最適な弁護士をすぐに紹介してもらえ、費用を抑えながら相談できるため、早い段階での解決が期待できるはずです。急なトラブルにもすぐに対処できるよう、弁護士保険への加入を検討してみてください。
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